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【SHOP INTERVIEW】 バル文化から円頓寺秋のパリ祭まで 街角を舞台にLIVEなワクワクを発信!  『スペイン食堂 BAR DUFI』オーナー 水野俊之さん 世界各地の魅力的な街角には、決まってアイコンになるようなカフェやバルがある。ランチもバルタイムも、オープンでリーズナブル。待ち合わせがてらアペロもよし、黒板メニューから好き好きにオーダーして乾杯!何名様でも気楽にウェルカム!今やすっかりバル全盛だが、名古屋で“安旨バル”の先駆けとなったのは、間違いなくこの店だ。 「新栄『Café Dufi』の姉妹店として、円頓寺商店街にオープンしたのが2010年4月。当時名古屋に十数軒あったスペインバルは、どこもまあまあ高いなーという印象があって。ここで店をやるなら、ちょっと思い切ってワインはグラス280円から、パエリアやベジョータ(イベリコ豚生ハム)も1,000円以下で、フトコロ具合なんて気にせず楽しんでもらえる店にしよう!と思ったんだよね」。 水野さんは『Café Dufi』(2001-2021.3閉店)で名古屋カフェブームの火付け役となり、続いてアンティークなシトロエントラック『H(アッシュ)』でキッチンカーブームを先取り。その勢いで円頓寺商店街に『スペイン食堂BAR DUFI』をオープン。以後『ベトナム食堂サイゴン2』、石窯ピッツェリア『ビッコロ』、そして最近ではテイクアウト中心のベトナムサンドイッチ専門店『サイゴンサイゴン バインミー』と円頓寺エリアに積極的に出店を重ねてきた。 「基本的に僕は冒険が好き。当時はこの界隈もまだまだ未開拓状態だったし、おもしろそうだな、この街なら儲からなくっても楽しければいいやって。カフェやキッチンカーブームのおかげで資金的にもプレッシャーなく、安くて良いものを出したいと思って始めたら、それが予想以上に当たっちゃった」。 オフィス街も近く、昼間の往来はまずまずあるからランチもイケる。仕事帰りに立ち寄れるオープンスタイルな店があれば、人は集まるはず。出店してから商店街の潜在的なポテンシャルに気づいた水野さん。「まさか自分が予約の取れない店のオーナーになるなんて、思ってもみなかった」と笑う。 おしゃれアンテナ敏感なミズノイズムが開花したのは、2013年から始まった商店街イベント <円頓寺秋のパリ祭>。“アーケード商店街にパリの魔法がかかる2日間!”というテーマで、フランス雑貨やお菓子、カフェ、ビストロなどの露店が所狭しと並び、路上ではアコーディオンやシャンソンなどの生演奏も。たちまち「フランス、パリ大好き!」と、ベレーやボーダー、トリコロールでおめかししてそぞろ歩く若者やカップルで、大にぎわいの名物イベントとなっていった。 <円頓寺秋のパリ祭> 「商店街組合とは別に『那古衆』というまちづくりの団体を紹介され、毎月会議に参加するうちに楽しくなってきちゃって(笑)、“パリ祭をやりたいです”って提案したのがきっかけ。フランスのパリ祭は本来7月なんだけど、夏は半世紀以上も続く一大イベント<円頓寺七夕まつり>があるから、じゃあ秋にやろう!と」。 このイベントによって、円頓寺=昭和レトロのイメージに加え、「おしゃれ」というイメージが一気に根付いていき、遂にはパリで最古のアーケード街『パッサージュ・デ・パノラマ』と姉妹提携するまでに至った。水野さんは、まさにこの街の風雲児とも言える存在に。 「気がついたら僕のキャパシティをすっかり超えちゃっていたけどね。でも、うちは商店街の真ん中の角地という恵まれたロケーションにあるし、商店街が盛り上がるよう率先して頑張っていかなくちゃという思いは強く持ってる。料理も音楽も、ライブ感のあるワクワクすることが大好きだし、これからもどんどん楽しい冒険をしていきますよ!」
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